令和7年度 感染症対策訓練(嘔吐物・排泄物処理)
1. 訓練概要
- 日時: 2026年1月16日(金) 13:00 ~ 14:00
- 場所: プレイルーム
- 参加者:職員6名
2. 具体的シミュレーション内容
**「午後4時、集団活動中にA児がプレイルーム中央で嘔吐。周囲には他の児童4名と職員2名が滞在」**という設定でロールプレイングを実施。
3. 実施手順と具体的検証(PDCA)
① 発生直後の初動と児童の心理的ケア
- 検証: 第一発見者が「おう吐です!」と大声で周囲に知らせ、他の職員が即座に別室から応援に駆つけた。
- 具体的配慮:嘔吐したA児に対し、パニックを防ぐため「大丈夫だよ、ゆっくり呼吸しようね」と静かに声をかけ、視界を遮るようにパーテーションを設置。
- 匂いや視覚刺激に敏感な他の児童に対し、「お隣の部屋で新しいおもちゃを見よう」と速やかに別室へ誘導。床の汚れを見せないよう配慮した。
② 処理キットの展開と防護具(PPE)の着脱
- 検証: 事務室に保管していた「緊急処理ボックス」を持参。
- 具体的手順の確認:
- 着脱順序: 靴カバー → ガウン → マスク → 手袋(2重)の順で装着。
- 手袋の2重化: 1枚目の手袋をガウンの袖口の上から被せ、2枚目をその上に重ねることで、隙間からの汚染を完全に防ぐ手順を実演。
- 課題: マスクのノーズワイヤーを曲げ忘れて隙間ができる職員がいたため、相互チェックを徹底することとした。
③ 汚染箇所の高度な洗浄・消毒(実技詳細)
- 凝固剤の使用: 嘔吐物が広がらないよう、外側から内側へ向かって凝固剤を散布。水分を吸わせてからヘラで回収する練習を行った。
- 希釈液の使い分け:
- 床(フローリング):0.1%次亜塩素酸ナトリウム溶液で浸すように拭き取り。
- ドアノブ・おもちゃ:0.02%溶液で清拭後、10分後に水拭き。
- 飛散範囲の再定義: 嘔吐物から半径2m〜3mはウイルスが飛散していると考え、広範囲に消毒作業を行うことを再確認した。
④ 汚物・防護具の廃棄と後処理
- 検証: 使用済みのペーパーや防護具をビニール袋に入れ、0.1%希釈液を直接注いで浸してから口を固くった。
- 脱衣のコツ: 最も汚染されている「外側の手袋」を、もう片方の手袋の中に包み込むように脱ぐ練習を実施。その後、ガウンを内側に巻き込みながら脱ぎ、ウイルスを封じ込める。
4. 振り返り・改善案(実地指導対策)
| 課題 | 具体的な改善策 | 担当/期限 |
| 次亜塩素酸の劣化 | 備蓄していた原液の期限が近かった。毎月の安全点検項目に「使用期限」を追加する。 | 児発管 / 3月末 |
| 児童のパニック | 突然の動きにパニックになる子がいた。事前に「お掃除の練習をするよ」と視覚支援カードで予告する手順を検討。 | 指導員 / 次回訓練 |
5. 総評
今回の訓練では、単に「拭き取る」だけでなく、「いかに他の児童に不安を与えず、職員の二次感染を防ぐか」という多角的な視点でシミュレーションが行えた。特に、2重手袋の脱ぎ方や、ゴミ袋の縛り方など、細かな所作ひとつが感染源になることを全職員が再認識した。今後、この手順をマニュアルに写真付きで追加し、新人職員も即座に動けるよう整備する。
【訓練写真】



