防犯対策マニュアル
1. 目的
本マニュアルは、施設内における不審者の侵入防止、児童の安全確保、および万が一の事態発生時における職員の迅速な対応を定め、児童および職員の生命・身体を守ることを目的とする。
2. 日常の防犯体制(未然防止)
「入りにくく、見られやすい」環境を維持する。
- 出入口の施錠徹底: サービス提供中は玄関を常時施錠し、インターホンによる本人確認(保護者・関係者)を行う。
- 来客対応のルール: アポなしの訪問者には玄関外で対応し、安易に施設内へ招き入れない。必ず「氏名・用件」を確認し、名札を着用してもらう。
- 防犯設備の点検: 防犯カメラの死角確認、非常通報装置(カラーボール、防犯ブザー、さすまた等)の配置場所と有効期限を月次で点検する。
- 個人情報の保護: 児童の氏名が外部から見える掲示を避ける。送迎車両の窓越しに児童の顔が特定されないよう配慮する。
3. 不審者発見時の対応プロセス
不審な人物(目的不明の徘徊、執拗な覗き込み等)を発見した際の行動指針。
- 第一発見者の行動: 落ち着いて、他の職員に「隠語(例:〇〇の確認をお願いします)」等を用いて不審者の存在を知らせる。
- 児童の安全確保: 速やかに児童を不審者から遠ざけ、奥の部屋や施錠可能なスペースへ避難させる(カーテンを閉め、気配を消す)。
- 声掛け(2名以上で対応): 「何かお手伝いしましょうか?」と丁寧かつ毅然と声を掛ける。絶対に一人で対応しない。
- 退去要請: 目的が不明確な場合は速やかに退去を求める。拒否された場合は直ちに「110番通報」を行う。
4. 侵入・襲撃時の緊急対応
万が一、不審者が凶器を持って侵入した場合の最優先事項は**「逃げる・隠れる」**である。
| 項目 | 具体的なアクション |
| 通報 | 直ちに110番通報。状況(人数、武器、服装、現在地)を伝える。 |
| 防御 | さすまた、椅子、机、消火器などを盾にする。格闘は最終手段とする。 |
| 避難 | 児童を連れて反対側の出口から脱出する。困難な場合は部屋にバリケードを築く。 |
| 放送 | 施設内放送で緊急事態を知らせる(パニックを防ぐため、事前に決めた合言葉を使用)。 |
5. 行方不明・連れ去り防止策
- 出入り管理: 児童が勝手に外へ出られないよう、サムターン回し防止カバーの設置や、高い位置への鍵設置を検討する。
- 引き渡し訓練: 保護者以外(親族等)への引き渡しの際は、必ず事前の連絡と本人確認書類の提示を求める。
- 散歩・外出行事: 職員による前後・左右の監視配置を徹底し、児童の人数を5分おきに再確認する。
6. SNS・ネット上の防犯(情報防犯)
- 写真掲載の制限: 保護者の同意があっても、背景から施設場所や通学路が特定される投稿は避ける。
- リアルタイム投稿の禁止: 「今、〇〇公園にいます」といった現在地の発信は、待ち伏せ等のリスクを生むため禁止する。
7. 訓練と検証
- 防犯訓練: 不審者侵入を想定したロールプレイングを実施する。
- 警察との連携: 長崎県警(所轄の警察署)の生活安全課へ相談し、立地に応じた防犯診断を受ける。