送迎安全管理マニュアル
1. 基本方針
本マニュアルは、利用児童の安全な移動を確保し、車内置き去り防止および交通事故を未然に防ぐことを目的とする。すべての職員は「一瞬の油断が命に関わる」ことを自覚し、本手順を遵守しなければならない。
2. 送迎前の準備
送迎を開始する前に、以下の点を確認・実施する。
- 車両点検: タイヤの空気圧、ライトの点灯、燃料残量、車内の清掃。
- 安全装置の確認: 置き去り防止安全装置が正常に作動するか確認する。
- 備品の確認: 救急箱、嘔吐処理セット、緊急連絡先リスト、児童の特性に応じた配慮事項メモ、予備のマスク等。
- 乗車名簿の作成: 当日の送迎対象児童、欠席情報の確認、降車場所の最終確認。
3. 乗車時の手順
- 点呼の実施: 指導員は、児童の氏名を呼び上げ、名簿にチェックを入れる。
- 着席確認: チャイルドシートやジュニアシートが必要な児童に対し、正しく装着されているか確認する。シートベルトのねじれや緩みがないか、二重チェックを行う。
- 荷物の固定: 児童の荷物が走行中に散乱しないよう、指定の位置に収納する。
4. 走行中の留意事項
- 運転者の集中: 運転者は運転に専念し、車内指導員が児童の対応を行う。
- 車内の見守り: 児童同士のトラブル、急な体調不良、多動傾向のある児童の動きに常に注意を払う。
- 安全運転の徹底: 急発進、急ブレーキを避け、法定速度を遵守する。踏切や交差点では一時停止と左右確認を徹底する。
5. 降車時および「置き去り防止」徹底手順
- 全員降車の確認: 児童が降車する際、指導員は名簿と照らし合わせながら、一人ずつ確実に降車したことを確認する。
- 車内最終確認(ダブルチェック):
- 1次確認(運転者): 車両の最後部まで移動し、シートの下、隙間、寝ている児童がいないかを目視と手出し確認で行う。
- 2次確認(添乗員または管理責任者): 運転者とは別の職員が再度車内を確認し、確認済みのサインを名簿に記入する。
- 安全装置の作動: 降車時確認後に安全装置(押しボタン式等)を操作する。
6. 緊急時の対応
交通事故発生時
- 車両の停止: 安全な場所に停車し、エンジンを切る。
- 児童の安全確保: 負傷者の有無を確認し、必要であれば救急車を要請(119番)。
- 警察への通報: 軽微な接触であっても必ず警察へ連絡(110番)。
- 事業所への報告: 管理者へ連絡し、保護者への通知指示を仰ぐ。
児童の体調急変・パニック
- 安全な場所への停車: 速やかに停車する。
- 応急処置: 嘔吐の場合は「嘔吐処理セット」を使用し、感染症対策を講じつつ処理する。
- 判断: 走行継続が困難と判断した場合は、事業所から代わりの車両を出すか、救急搬送を検討する。
7. 教育・訓練と記録
- 定期研修: 本マニュアルに基づいた研修を実施する。
- 訓練: 置き去り防止装置の作動訓練や、緊急時の避難訓練を定期的に行う。
- 記録の保管: 送迎記録簿は法令に基づき適切に保管する。