倫理綱領・行動規範
【前文】
私たちは、児童一人ひとりが持つ「自分らしく生きる権利」と「無限の可能性」を信じ、その尊厳を何よりも大切にします。私たちの支援が児童の未来を形作る一助であることを深く自覚し、高い倫理観を持って、誠実に職務を遂行することをここに誓います。
第1章:倫理綱領(私たちの基本的価値観)
1. 個人の尊厳と権利の尊重
私たちは、児童をひとりの人間として尊重し、障害の特性や発達の状況にかかわらず、その権利を最大限に擁護します。
2. 最善の利益の追求
私たちは、常に「この支援は子どもの幸せにつながっているか」を自問し、児童にとっての最善の利益を第一に考えて行動します。
3. 自己決定の尊重と支援
私たちは、児童の小さなサインや意思表示を逃さず、自らが選択し、決定していく過程を粘り強く支えます。
4. 専門性の維持と向上
私たちは、自身の支援が児童の人生に影響を与えることを認識し、常に最新の知見を学び、技術を磨き続けるプロフェッショナルであり続けます。
第2章:行動規範(具体的な行動のルール)
1. 児童に対する行動
- 敬意のある言葉遣い: 呼び捨てや「くん・ちゃん」付けの強要、赤ちゃん言葉を避け、一人の人間として敬意を持った言葉選びを徹底します。
- 不適切なケアの排除: 感情的な叱責、無視、罰を与えるような指導は、いかなる理由があってもこれを行いません。
- 身体拘束の原則禁止: 安全確保のための緊急やむを得ない場合を除き、行動を制限する行為は行いません。実施した場合は必ず記録し、最小限に留める努力を継続します。
2. 保護者・家族に対する行動
- 良きパートナーシップ: 家族の苦労や想いに共感し、児童の成長を共に喜ぶパートナーとして、誠実なコミュニケーションを図ります。
- 情報の共有: 支援の内容や経過について、分かりやすく正確な情報提供を行い、信頼関係の構築に努めます。
3. 社会・地域に対する行動
- プライバシーの厳守: 業務上知り得た個人情報は、正当な理由なく外部へ漏らしません。SNS等への投稿も、細心の注意と厳格なルールに基づき行います。
- インクルージョンの推進: 障害に対する地域の理解を深め、児童が地域社会の中で当たり前に暮らせる環境づくりに寄与します。
4. 組織・チームに対する行動
- 風通しの良い職場: ミスや懸念事項を隠さず報告できる文化を醸成し、チーム全体で支援の質を振り返ります。
- ハラスメントの根絶: 互いの専門性を尊重し、あらゆるハラスメントを許さない職場環境を維持します。
第3章:倫理的ジレンマへの向き合い方
現場では「安全」と「本人のやりたいこと」が衝突するなど、正解のない場面に直面します。その際、私たちは以下のステップを踏みます。
- 多角的な視点: 自分一人で抱えず、チームや多職種で意見を出し合います。
- 記録と根拠: なぜその判断に至ったのか、プロセスを客観的に記録に残します。
- 継続的な問い直し: 一度決めた支援方針も、児童の変化に合わせて常に「今のベストか」を検証し続けます。