水害避難訓練
実施日:2025年12月23日(火)
実施場所:児童発達支援・放課後等デイサービスSORA時津
訓練時間:16:00〜16:30
参加者:児童1名 職員5名
訓練種別:事前予告あり/水害時の避難訓練
1. 水害避難訓練における5つの重要管理ポイント
訓練の質を高め、実際の災害時に「動ける」ようにするためのチェックポイントです。
① 避難判断の「数値化」と「可視化」
「雨が強いから避難」ではなく、具体的な基準をマニュアルに落とし込みます。
- 判断基準: 自治体のハザードマップに基づき、「〇〇川の水位が△.△mに達した」「警戒レベル3が発令された」ら即避難、といったルールを再確認します。
- 気象情報の収集: どのサイト(気象庁、川の防災情報など)を誰が確認するかを決め、訓練中に実際にスマホで確認する動作を入れます。
② 児童の特性に合わせた「感覚遮断」と「情報提示」
水害特有の激しい雨音、雷、サイレンは、感覚過敏のあるお子様にとって大きなストレスです。
- イヤーマフの準備: 騒音パニックを防ぐため、防災頭巾だけでなくイヤーマフやヘッドホンを避難用品に加えます。
- 視覚支援: 「いまから くるまで にげます」「2かいへ いきます」といった視覚的スケジュール(絵カード) を用意し、常に提示しながら移動します。
③ 「30cmの壁」を意識した移動訓練
- 歩行の限界: 水深が30cm(大人の脛あたり)を超えると、水圧で扉が開かなくなり、歩行も困難になります。
- 障害物の想定: 冠水すると、側溝の蓋が外れていても見えません。訓練では、**「傘や杖などの棒を使って足元を確認しながら歩く」**という動作を実際に練習してください。
④ 垂直避難の際の「備蓄の分散」
- 2階以上に避難する場合、1階にある備蓄品(おむつ、水、食料)が使えなくなる恐れがあります。「避難用リュックは2階に置いておく」、あるいは**「移動時に必ず持ち出す」**フローを徹底します。
⑤ 送迎中の被災シミュレーション
- 児童発達支援・放課後等デイサービスにとって最もリスクが高いのは「送迎中」です。車内で冠水に遭遇した際、**「どこに車を止めて、どこの高い建物に逃げ込むか」**という近隣の協力機関(コンビニや公共施設)をリスト化しておくことが重要です。
2. 水害避難訓練 実施記録(議事録)
①. 訓練のねらい
- 河川氾濫に伴う「警戒レベル4(避難指示)」発令時の迅速な避難行動の習得。
- 垂直避難と水平避難の判断基準の共有。
- 感覚過敏のある児童への心理的サポート手順の確認。
②. 訓練実施内容(タイムライン詳細)
- 16:00【情報収集】
- 管理者より「〇〇川の水位が避難判断水位に到達、30分後に氾濫の恐れあり」とアナウンス。
- 児童発達支援管理責任者が最新のハザードマップをフロアに掲示し、全員で避難先を確認。
- 16:05【初期対応・準備】
- 保育士が児童を呼び、絵カードを使って「いまから にげるよ」と告知。
- 児童ひとりにライフジャケット(または防災頭巾)とスニーカーを着用させる。
- 保育士が1階の電気系統を遮断し、重要書類を高い棚へ移動(シミュレーション)。
- 16:15【避難移動】
- 道路が未冠水であることを確認し、指定避難所へ移動開始。
- 言語聴覚士が最後尾でマンホール等の危険箇所を確認しながら同行。
- 16:20【点呼・安全確認】
- 避難先に到着。全児童の人数確認、体調変化の有無を点検。
3. 課題と改善策(振り返り議事録)
| 発見された課題 | 具体的な改善策 | 担当・期限 |
| 履き替えの遅れ | 玄関に砂袋等の浸水対策を置くと、靴の履き替え場所が狭くなることが判明。避難口付近を常に整理する。 | 全職員(即時) |
| 感覚パニック | イヤーマフの常備場所をリュックの取り出しやすい位置に変更する。 | 保育士 |
| 情報の不足 | 近隣の側溝が溢れやすい場所を、全職員が把握していなかった。事業所周辺水害リスクを共有する。 | 管理者 |
4. 総評
今回の訓練では、情報の収集から移動開始まで20分で完了した。しかし、実際の豪雨下では視界が悪く、さらに時間がかかることが予想される。今後は「少人数時」や「送迎車内」でのシミュレーションを行い、どんな状況下でも児童の命を守れる体制を強化していく。
【訓練時の様子】
避難開始!

避難経路を確認



避難場所、時津役場に到着!
